12/21/2006

A型肝炎予防接種

来年1月末から3週間ほど、マダガスカルへ臨床疫学の実習に行く。
今日はそのための予防接種を受けてきた。

すでに黄熱や破傷風(ブースター)などは接種済み。今回はA型肝炎(HAV)のワクチンをうってきた。
HAVワクチンは、終生免疫のためには1ヶ月ほど間をおいて2回~3回の接種が必要とされており、今回はその1回目。
パスポートの更新に行く用事があったため、同じビル内の公的な診療所(予防接種専門)で受けてきたわけだが・・・


驚くなかれ。


予防接種料金は、なんと・・・8,700円!!


たった1回、たった数秒の注射で8,700円ですぜ!!

来月これをもう一度受けなければならない・・・うーーーーん・・・
航空券やらもろもろでお金が飛んでいくのに・・・お金がもたないよ(><) 保険の3割負担に慣れてしまっていると、自由診療の高さを本当に身にしみて感じてしまう。 学生なんだから割引たのむよーーーと受付のお姉ちゃんに泣いてすがりたい気持ちだったが、まぁこれで終生免疫が付くのだから、と無理やり納得し、その場を後にした。

でさ、何を思うかというとさ。
最近海外へ渡航する日本人は増えるにつれて、当然海外で感染症にかかって戻ってくる人は増えているわけですよ。
確かに海外に行くのは自己責任なのかもしれないけど、これだけ病気が距離を越えてあっという間に広まる時代、やはり重要な感染症の予防接種にはもう少し公的資金の投入があっても良いのではないかな、と感じやしませんか?

予防接種の値段が高ければそれだけ接種率は下がるわけで、輸入感染症が増加するのは当然の話。
もっと気軽に接種を受けられるようになれば、ある程度は輸入を抑制できるのではないかな。

国の財政の面からいえば、現状では、予防接種に予算をつけるよりは数的に少ない発症例を治療する際に負担する医療費のほうが総額としては安くつくのかもしれない。
でも、海外渡航者が増加の一途をたどっている現状を考えると、そうも言っていられなくなる気がする。

そして、問題は海外へ行く日本人だけの話じゃあないよな。

日本が超高齢化社会となって、労働力不足が懸念されている現在、日本の移民政策は変化を余儀なくされると言われている。[参照]
今後日本は労働者人口が激減するわけだから、当然その分をどこかから補填しなければ、社会保障のみならず経済も行き詰まることは目に見えている。経済を維持するためには、現状の数倍~数十倍の規模の外国籍労働者の受け入れが今後必要になってくるだろうという試算もある。

移民政策の変化によって外国籍労働者の往来が激しくなることを加味すると、日本の国内外の人の往来は今後、現在の試算以上のスピードで進むのではないかと思えてくる。

やはりそう考えると、予防接種を含めた輸入感染症の防疫体制をもっと強化していかないと、いつか大変な結果を招くのではないかな、と心配になるわけですよ。


・・・え?
小難しいこと言ってるけど、結局何がいいたいんだよ、って?
だからさ。。。

予防接種、もうちょっと安くしてくれよ!!
学生にはキツいです。


いや、まぁそれだけなんだけどね・・・苦笑
強引にこじつけてみたわけさ。

あぁ、ただでさえ忘年会に追われるこのシーズン・・・もー破産しそうだYO・・・